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タマムシ愛好会

タマムシ、カミキリムシ、色虫、飼育用品、など扱っています。

ヤマトタマムシ 幼虫の世界

 ◆タマムシ幼虫の世界

今まで謎であったタマムシの幼虫についてある程度解明できたので明記する。

タマムシは勢力の弱った樹木、部分枯れ、立ち枯れ、伐採木に産卵する。
硬い材部の中を食い進む事で、食い跡に雨などが浸透しやすくなる。
湿り気を含んだ材はやがて多孔菌等のきのこ類が付着し、菌類の侵食により白枯れ材となる。
多孔菌が成長し傘を開くときにはタマムシは成虫となり材部から脱出する。

幼虫時代の期間は材自体の腐食や多孔菌類の侵食具合により変化することが観察でわかった。
エノキや樫などは材部が硬く比較的菌類の侵食しにくい材である為、概ね成虫になるまで3年を用し大型化する。
クヌギやナラなど柔らかく菌類の侵食しやすい材では2年ほどで成虫となりサイズは標準的なものが多い。

この事からもエノキなどのニレ科植物に依存する理由がうかがい知れる。

 ◆幼虫のオスメス

タマムシの幼虫は亜終齢又は終齢になると生殖器が発達し、判別が可能となる。

初齢から3齢くらいの若齢では曖昧で判別は困難となる。

画像は上が♂下が♀である・・・わかるかな?

◆幼虫と多孔菌の関係

タマムシが産卵していた材をみてみた。
この材は昨年平成24年の夏まではなんとか葉をしげらせていたが、部分枯れの浸食が大きくなり秋に枯れてしまった。

ついには雪の重みで折れてしまったものを持ち帰り、解体調査をしてみた。

材-1材-2 ご覧頂けばわかるであろう。

赤で線を引いてみたがこの線が侵食部分の境界線である。
下2/3が白枯れ部分で刃物を使わずともサクサク裂けていく。 上1/3が枯れたばかりの部分。まだ相当硬く大工用のノミとトンカチで叩かないと割ることが出来ない。

下の白枯れの部分である。タマムシの穿孔が見られるがよく見ると食べかすの粒が粗い。 これは食べたのではなく、材内の移動の為だけに食い進んだものだ。
この事からも多孔菌類の侵食した材は食べないことが解る。


こちらは上の硬い部分。 タマムシの穿孔が見られるが、下の穿孔と明らかに違う。 色も違うし粒も細かく、触ると少しねっとりしている。 これはタマムシの糞であり。ここから幼虫が発見された。


白枯れの部分を排除し残った部分。
とても硬くノミとトンカチで少しづつ割って行った。
この狭いエリアに6頭もの幼虫が発見できた。おそらく多孔菌の侵食に逃げ惑い、ここの狭いエリアに集約されたと推測できる。
また白枯れ部分からは1頭も発見できなかった。

材-6 材-7
削ってみて気付いたのだが、タマムシの入っている材はしっかりしていてほのかに木の香りがするものだが、 こいつは生臭いというか、キノコそのものの悪臭が漂っている。相当キノコ菌が蔓延しているようだ。 やはりタマムシにとってキノコ類は天敵であることがこの調査からもはっきりとした。

タマムシ愛好会 

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